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​会長挨拶

 この度、第11回日本シミュレーション医療教育学会学術大会の大会長を拝命し、東京慈恵会医科大学にて開催の栄誉を賜りました。学会会員や関係の皆様方には心より感謝を申し上げます。

さて、今回の学術大会のテーマは「シミュレーション医療教育 繋がる!」といたしました。先ずはコロナ禍において、対面での学習・教育が中断や制限を受け、私たちは学習・教育の面からも、人と人との繋がりの大切さを実感して参りました。この経験を踏まえ、ポストコロナ時代においてはただ従前の体制に戻るだけではなく、進化した学習・教育を提供することが医療教育者の責務であると思います。

 前大会長の任先生のテーマは「心理的安全性」でした。コロナ禍で遠隔や自己学習の導入で利便性や効率性が高まる一方、指導において学習者の考えや感情の配慮に大変ご苦労をされた経験をお持ちの方が多いと思います。大切なご提言であったと思います。改めて学習者と学習支援者・指導者との繋がりが重要であることを私たちは思い知らされました。

 シミュレーション医療教育 繋がる!の間にスペースを空けたことに意味があり、ここにはいろいろな言葉が入ります。

 例えば、シミュレーション医療教育で人と人が繋がる!という場面は日本国内の施設地域のみならず国境を越え世界にも繋がっております。

 また、学習のアウトカムである臨床実践に繋がることも表します。

シミュレーション教育はもはや医療教育における共通言語であり、卒前卒後を含め講義や臨床実習といった従前からの教育・学習に比肩する存在として確立してきております。

学習のための学習ではなく、この学習が医療現場を改善する!という事を実感して頂ける学術大会になれば幸いです。

 是非皆様、奮って現地にお集まりいただき、職種を超え、国境を超え、熱い議論を交わすことで、「繋がり」を実感して頂ければ望外の喜びでございます。皆様とお会いできることを楽しみにしております。

第11回日本シミュレーション医療教育学会学術大会

​会長 万代 康弘 東京慈恵会医科大学

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